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余頃友康さん:「フォレストデザイナー」として、森林に関わる課題解決と新たな価値を提案

森林に関わる課題解決と新たな価値を提案する「フォレストデザイナー」 個人事務所「フォレストデザイン」代表でフォレストデザイナーの余頃友康(よころ・ともやす)さん。 事務所は、鷹落山の麓のゆるやかな斜面に広がる小境(こざかい)集落にある、築150年の古民家「いいやま里の家」。ここでは、通年で里山体験を受け入れています。 「森林に関わる課題の解決と森林に求められる新たな価値の提案をしていく人」という意味を込めて自ら名付けた「フォレストデザイナー」として、様々な人を巻き込みながら自らのアイディアを形にしていく、パワフルな余頃さんにお話を聞きました。 3つの事業を展開 2014年に設立したフォレ...
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足立崇さん:小さな町の印刷屋としてお客さんに寄り添う。紙や地域の未来を考えながら

小さな町の印刷屋としてお客さんに寄り添いたい 飯山市や周辺市町村の行政関係、各種団体、地域の企業や商店のチラシやパンフレットなど、幅広く印刷を手掛ける有限会社「足立印刷所」。 専務取締役の足立崇さんは、祖父、父に続く3代目。 ネットプリントも普及し、価格競争の激しい印刷業界ですが、足立さんは地域の人とのつながりを大切に、細かい注文にも1件1件丁寧に応じています。 印刷屋の3代目として 60年ほど前に、祖父が個人でガリ版印刷の仕事を始めたのが足立印刷所の始まり。 会社にしてからは40年ほどになりますが、それでも飯山市内では一番新しい印刷屋だそう。 「自営業で、長男なので、小さい頃から祖父母から...
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阿部拓也さん:内山紙の伝統工芸士として。新しいことに挑戦し、伝統の技をビジネスとして残す

当たり前に身近にあった伝統技を、ビジネスとして次に残す 飯山市の伝統工芸品、内山紙。職人の手で作り出される1枚の和紙には、江戸時代から続く技と文化が詰まっています。もともとは障子紙として流通した内山紙。現代の生活様式への変化とともに需要も変わり、現役の伝統工芸士はたった2人となりました。今回はその1人で阿部製紙の3代目、阿部拓也さんにお話をお伺いしました。 3代目としての自覚 3人兄妹の長男。小学生の頃は、同級生と近所を走り回って遊んでいたという阿部さん。 「いずれ家業を継ぐんだろうなあとは、小学校のうちからぼんやり考えていました。仕事場が遊び場だったこともあって、製品のちょっとした梱包を...
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水野学さん:記憶に残る体験で「経験価値」を高めたい。選ばれる飯山を目指して取り組む民宿の3代目

お客さんに選ばれる飯山にするために「経験価値」を高めたい 戸狩温泉スキー場の麓にある民宿「戸狩温泉アルペンプラザ」。 全34室あり、冬のスキー客をはじめ、春・秋の自然体験教室に訪れる首都圏の小中学生、夏は合宿にやって来る大学生など、1年を通じて様々な宿泊客を受け入れています。 この宿を両親と共に切り盛りしている水野学さん。 軽井沢を拠点に国内外で宿泊施設を展開する「星野リゾート」で勤めた経験を生かして、民宿の3代目として奮闘しています。 星野リゾートに入社 小さい頃から、身近にお客さんがいるのが当たり前の環境で育ち、高校を卒業するまではアルバイトで民宿の仕事を手伝って過ごしていた学さん...
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庚敏久さん:飯山はスキーだけじゃない。夏のカヌーやラフティングを提案する「パワードライブR117」代表

スノーシーズンだけではない、飯山の魅力を生かした仕事 千曲川、北竜湖でのカヌー、千曲川、信濃川でのラフティングツアーを提供する「パワードライブR117」代表の庚敏久さん。 「冬は毎年1m以上の雪が降り積もるのに、夏は裸になって水に飛び込める。こういう環境は世界でも類を見ないと、外国から移住してきた人たちに言われます」と話します。 夏は夏の楽しみ、冬は冬の楽しみがあるのが飯山の魅力。 季節が巡るのを待ってさえいれば、ただここにいるだけで、川遊び、スキーができる。その環境をそのまま仕事に生かす庚さんにお話をお聞きしました。 自然が仕事 飯山市のまちの真ん中を流れる、日本一長い川、千曲川。 ...
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佐藤誠一さん:唯一無二の自分だけの仕事を形に。看板店の3代目による地元への恩返し

自分の持つ技術やアイディアで地元に恩返ししたい 「この仕事は、決まったものを作るのではなく、お客さんの希望を自分の手で形にするところが面白い」。 飯山駅の近くで営まれる「サトー看板店」の3代目、佐藤誠一さん。 車のボディに社名を入れたり、電気看板、タワー型の看板など、祖父の代からさまざまな看板を作り、ほとんどが飯山市内に掲げられています。 地元に軸を置いての仕事にどういう思いを寄せているか、お話をお聞きしました。 大学卒業後の修業期間を経て 祖父が、筆で看板に大きな字を書いていた姿や、仕事場での父の後ろ姿―子どもの頃、二人の働く姿が当たり前に身近にありました。 「自分ではあまり記憶は...
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高橋政宏さん:飯山仏壇の伝統を受け継ぐ「春栄堂」3代目。Uターンして感じた、絶やしてはいけないもの

不便がないのがいいところ、子ども達に残していきたい飯山の暮らし 飯山仏壇の伝統を受け継ぐ3代目、春栄堂の高橋さん。世のニーズとのギャップや後継者不足で、決して楽ではないと言われるものづくり産業。飯山に戻って8年目の高橋さんに、地元目線で取り組む課題や期待、感じている地域のリアルをお伺いしました。 戻ってくるとは思わなかった地元・飯山 店舗を構える通称仏壇通りが高橋さんの生家。 「私が小さい頃はまだ飯山にもデパートやゲームセンターがあって、仲間と集まって遊んだ思い出があります。今思うと、活気があったっていうのかもしれないですね。飯山の周辺は自然が豊かだって、感覚的に知ったのも子どもの頃だと思...
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木内マミさん:なべくら高原の野菜とフレッシュハーブを発信。体験を通して食と農に触れる喜びを

なべくら高原の野菜とフレッシュハーブを多くの人に体感してほしい なべくら高原に開かれた「ひぐらし農場」で、20種近くのハーブを栽培している木内マミさん。農場は、父の順一さんが20代だった35年ほど前に一から切り開いた4.5ヘクタールの農地で、360度、山並みの雄大な景色を一望できる場所です。 農場の一角にあるマミさんのハーブ畑のほかに、両親と兄の晴基さんと共に、キャベツやレタス、さやえんどう、白菜、ほうれんそうなど、多様な野菜を栽培。ただ野菜を育てるだけでなく、収穫体験などを通して食と農に触れる喜び、なべくら高原に広がる自然の心地よさを多くの人に感じてほしい―と動き出しています。 海外...
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水野尚哉さん:世界最高米の作り手の、ぶれないテーマは家族の健康。食を中心に地域を展開するアイデア

飯山の風土が培ってきた食、これからのライフスタイルはここに 「自他ともに認める甘えん坊な末っ子。仲間からはアツすぎるって、よく言われます」。 2015年、米作りに取り組みはじめてわずか3年で、世界最高米を作り上げた水野さん。飯山市で生まれ育ち、今も飯山から“食”を通じた発信を世界に向けて続ける彼に、飯山の魅力やその原動力を聞きました。 海外に憧れた赤髪時代 実家は飯山市、戸狩温泉スキー場の麓。民宿を営む両親を見ながら大きくなった水野さん。小さい頃から家族に囲まれ、飯山が大好きだった様子が伺えます。 「うちの食卓は厨房の銀テーブル。お客さんの食事出しが終わって、“さあ、夕飯食べちゃって!”...
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小林直博さん:地元愛から生まれるフリーペーパー「鶴と亀」。一人多役なライフスタイル

飯山で楽しみ、住み続けるための仕事や暮らしの選び方 フリーペーパー鶴と亀の制作、そしてフリーカメラマン兼編集者として全国を飛び回る小林さん。店頭に置くとすぐになくなってしまうという話題のフリーペーパーが生まれたきっかけやその奥にある地元への愛をお聞きしました。 じいちゃんばあちゃんとヒップホップ 奥信濃の日常を切り取ったフリーペーパー鶴と亀。田舎の美しさを表現するようなものとは真逆の光景が紙面を埋め尽くしています。 そこに写るのは、おじいちゃんおばあちゃんのありのままの姿。JAのキャップを斜めにかぶり、タバコをふかすおじいちゃん。柄オン柄のカラフルな作業着やかっぽう着スタイルで手押し車を押...